国際交流(ホームステイ)
海外インターンシップ
丸ごとガーナ人になりきったWIP
小林航大・大学生/神奈川県・シオナダF
かわら版 / 第20号2015.06
マーハ!私はガーナのクマシ(ガーナで二番目に大きな都市)のコロンブス孤児院で最初の3ヵ月は小学校のクラスで体育の教師を、その後9ヵ月は主に幼稚園や保育園の手伝いをして、毎日いろいろな子どもたちと触れ合ってきました。ガーナで一番大切なことはその人たちといかに近く触れ合うかということ。動きも表情も丸ごとガーナ人になり切ろうと思いました。ことばも他の国の派遣生は英語を使っていたのだけれど、私はなるべくみんなが話しているトウィ語で話すことに。ガーナではお互い行きかう人たち一人一人にあいさつを欠かさない。だから道の向こう側から「おーい、元気かー?アティセイン?」なんてよく言っていたなー。毎日のように起こる停電で「ドゥムソドゥムソ」と真似して一緒に言ったり。
ある日、井戸が閉まっていて困った時、そこにいたおばさんに「メパーチョ!オベマメウスオアーナ?メパセメコジャーレ。(すみませーん。水をいただけませんか?お風呂に入りたいんです)」と言ったら「ヨー。マーテ。(わかったわ、いいわよ)」と水を分けてもらえました。ことばも人も一瞬にして近くなった感覚を覚えました。最初は食べられなかったバンクー(とうもろこしが原料の酸っぱいおまんじゅう)も食べられるようになり、トウィ語も出てくる。そして何より僕を大切に思ってくれる子どもたちや友だちがいる。ガーナという国は平和で、みんなと仲良く肩を組みながら「ヘイ!チャレ!」(おい、友よ!)と言っている愉快なところです。みんなにも行ってほしいな!!今でもコロンブスを発つ時の、私の乗ったタクシーの後を走って追いかけてきてくれたみんなの顔を忘れられません。