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必死で見つけた!英語

市村敏之介/アメリカ / 東京都・出発時 高2


アメリカに行く前、実は俺はそんなにことばに対して不安を感じてなかった。中学3年間と高校の1年間英文法や英単語を学んできたし、ヒッポも12年やってきたから、理解や聞き取り程度なら行ってすぐできるものだと思っていた。

アメリカに到着、車でのお迎えがあってオリエンテーションへ。そこで初めて現地の英語を生で聞いた。聞き取れなかった。本当に一言も聞き取れなかったし、全くわからなかった。かなりショックだった。これからここで生きていけるのか本当に心配になった。

その後ホスト家族と合流して、片言の英語で自己紹介したあと車に乗った。車の中に13歳と10歳の子どもが乗っていて話しかけてきた。大人の早い英語よりこどもたちの英語の方が多少は聞きやすかった気がした。

最初、俺は、言ってることを全てじゃなくて、せめて単語を聞こうとした。つまり、誰が何を、どうしたのかってこと・・・。そしてわかった英語を『日本語に変換→理解→日本語で話すことを決める→英語に変換して話す』って感じでやっていた。1ヵ月が経ち、頭が英語のスピードにも慣れて、家族の話すことは大体理解できるようになってきた。でもまぁ、受け答えはまだまだうまくできなかったし、会話はペースが遅くて下手だったと思う。

3ヵ月くらい経った頃、気がつくと、聞いたことばを日本語に変換することがなくなった。頭の中の作業が、『英語を聞く→理解→日本語で話すことを決める→英語に変換して話す』になった。そうすると会話のテンポがちょっと早くなった。

そうなってくると今度は聞こうとしていなかった単もがよく聞こえるようになって、いろんな場面で繰り返しそれが聞こえるようになる。すると自分も使いたくなって使ってみる。そしてその感触とか相手の反応とかでそのことばの意味を理解する。そうやってことばをゲットしていった。

年が明けた頃には、話す時、日本語で考える時間がなくなった。つまり、『英語で聞く→理解→英語で話す』となった。日本で日本語を話す時のように、英語でも反射的に受け答えができるようになった。こうなってくると会話が楽しくなってくる。ペースも速くなったし、ジョークもわかる。知らない人に話しかけられても大丈夫。俺はこうやってアメリカでことばを理解して、ゲットして、習得して、話せるようになってきた。