ノーム・チョムスキー博士にお会いしました!

昨年度からアメリカヒッポ(LEX America)の理事、そして研究協力者になっていただいたMITの言語学者・スザンヌ・フリン先生は、チョムスキー博士の門下であり、当研究所の鈴木理事の今回の訪米に際し、チョムスキー博士との面会に多大な尽力をいただき実現しました。
しかも偶然に時を同じくして、東京大学の言語脳科学者・酒井邦嘉先生がニューヨーク大学での講義で訪米中であり、合間を縫ってBostonで合流していただくことができました。酒井先生もMITでの客員研究員時代にチョムスキー博士の理論に魅せられ言語学の世界に入ったお一人であり、今回の面会について大変喜んでいただきました。

チョムスキー博士とは実は榊原陽代表理事が1960年代中頃〜1970年代にかけて親交を持っていた経緯があり、1966年のチョムスキー博士の初来日は、当時開催された理論言語学の国際セミナーへ榊原代表が招待したものでした。

1966年の初来日時に雑誌に掲載されたチョムスキー博士の写真。左はさかきばら陽氏

今回のチョムスキー先生との面会には、鈴木堅史理事、スザンヌ・フリン先生、酒井邦嘉先生、アメリカヒッポのスタッフであるエリザベスさんが出席、1時間弱の短い時間でしたが、大変有意義な時間を過ごすことができ、私たちにとって大変嬉しい「再会」となりました。

チョムスキー博士は、榊原代表理事との出会いや昔の日本訪問のことなど、よく覚えていらしてとても懐かしがっていらっしゃったそうです。また、『フーリエの冒険』英訳版をはじめとする<冒険シリーズ>には特に興味を示していただき、私たちの多言語活動、特に「ことばと人間を自然科学する」というヒッポの大きなテーマについて理解を示していただけたようです。

ヒッポの書籍(『フーリエの冒険』英訳版等の冒険シリーズ)に見入るチョムスキー博士
チョムスキー博士の尊敬するバートランド・ラッセルのポスターの前での記念撮影。左からエリザベスさん、酒井邦先生、チョムスキー博士、スザンヌ・フリン先生、鈴木堅史理事
チョムスキー博士からのMessage
そして最後には、日本から持参した色紙に素敵なメッセージをいただくことができました。今後もぜひ応援していただきたいと思います。
チョムスキー博士からの色紙